節句人形の豆知識

節句人形の由来

ひな祭りの起源は、身のけがれや災いを人形に移し、川に流して厄払いしたという古代中国の風習からきてます。 ひな人形を流す風習が残っているところがあるように、流しびなをした昔から、今も変わらない思いが受け継がれています。 ひな人形を飾ることで、降りかかる厄を払い、子供の健康と幸せを願うひな祭りは、 家族の絆を深める大切な行事です。子供たちの思い出という大切な宝物であるかもしれません。

ひな祭り

おひなさまは私たちのお守り

女の赤ちゃんが、「無事に大きく育ちますように」との願いが込められた「おひな祭り」は、 平安時代から続く日本の代表的な行事。 平安時代、女の子たちの間ではひいな遊びという人形を使った遊びがありました。さらに、ワラ や紙で飾った人形(ひとがた)に厄や災いを移し、川や海へ流す流し雛が始まりです。 最初は「厄祓い」として行われていましたが、ひな人形を整えてくるにつれ、「お守り」として 飾られるようになります。

端午の節句 菖蒲の節句の始まり

五月五日の「こどもの日」を端午の節句、菖蒲の節句と呼びますが、古代中国では、五月の初めの 丑の日に邪気を祓うために蓮で作った人形や虎を軒に捶し、粽(ちまき)や柏餅を食べたり、菖蒲を浸 した酒を飲むなどの行事が行われていました。 我が国では推古天皇の時代、薬狩りをするお触れがでたり、菖蒲や蓮、橘の実でできた薬玉(くすだま) や時節の花を飾るなど厄災を祓うものとして、九月九日の重陽の節句まで続きました。 平安時代になると、端午の夜に菖蒲を枕の下に敷いて寝る「菖蒲の枕」や、節会では菖蒲草を冠にいただ き騎射(うまゆみ)が行われるなど、端午の節句、菖蒲の節句が古くから認識され、伝統となっていたこと がわかります。

人形の取扱い方

人形を飾る日はお祝いですので、出来るだけ暦の良い日を選らんでお飾りください。
また、人形をおしまいになる時は出来るだけ天気のよい(乾燥した)日に、ホコリをよくはたき湿気の無いところにおしまいください。
湿気はカビの原因となります。加湿器を利用した部屋でお飾りした場合は、おしまいになる前に何日か加湿器の使用を控えてからおしまいになる事をお薦めいたします。
また、防虫剤をご利用の場合は、人形用の防虫剤のご使用をお薦めします。
決められた使用量を守って湿気の少ない場所におしまいください。なお、梅雨明け頃に一度風に当てると理想的ですが、少なくとも一年に一度は必ず出しましょう。

鎧や兜をおしまいになる時は、防虫剤を使用しないでください。
防虫剤は紙や繊維に虫が付かないような成分を含んでいますが、この成分は金の被膜を通して中の金属をいため腐食の原因となるからです。
しまう時は、人形同様、天気の良い日にホコリを良くはたき湿気の無いところにおしまいください。

人形の供養

当店では随時ご供養のための人形をお預かりをしています。
人形供養でお預かりするのは、人形本体のみとなります。
台や屏風などの付属の品はお客様ご自身での処理をお願いしております。
ケ-スに入った人形に関してもケ-スから人形を取り外してお持ちください。
お預かりする場合、人形供養代として3千円程度頂いております。
なお、お預かりするお人形の量が多い場合は量に応じて金額が掛かりますのでご了承ください。
人形供養の様子をご覧になりたい方はお近くの人形供養祭にお出かけください。